日本語を読み、書き、話す日本人でありながら、
「これは使わないな~」
と思える副詞を選出してみた。
まずは第三位!
あたら!
「今日 井伊藤堂の勢が苦戦したを、越前の家中の者は昼寝でもして、知らざったか、両陣の後を詰めて城に迫らば大坂の落城は目前であったに、大将は若年なり、汝らは日本一の臆病人ゆえ、あたら戦を仕損じてしもうたわ」(菊池寛 『忠直卿行状記』)
「あたら」は使わないというか、使おうにも使えないほどのレベルのレア副詞だ!
あたら◎◎を無駄にしてしまったわい、といった調子で話す機会もなく、書く機会もない!
今日を最後に、もう一切、書くことはないだろう!
続いて第二位!
しこたま!
ニコタマに似てはいるものの、これは使わない!
「しこたまぶちこんでやったぜ、いひひ……」
のように、
やらしい小説に出てくるやくざの発する言葉以外には、ほとんど見ないセリフだ!
やはりレアすぎて、滅びてゆくのを待つばかりの言葉と言えるだろう!
さあ、
いよいよ、
第一位は!
三五十五!
ウィクショナリー日本語版によれば、鹿児島の方言で「しばらく」という意味だという!
しかも、動詞として「三五十五する」という使い方もあるようだ!
単に、知らなかったゆえに使う機会がなく、今後も使わないであろう副詞だ!
ちなみに「柔道部物語」の主人公は「三五十五」だが、偶然なのだろうか?