最近、アマゾンのインスタントストアという形で、おすすめする本のリストを作っている。
中には、自分でも忘れかけていて、
「あっ、そういえばあれは実にいい本だった!」
と急に思い出して、慌ててリストに入れている本もある。
今回はそのような本の中から、つい2,3日前までは忘れていた本を挙げてみよう!
まず第三位!
寄せが見える本 〈基礎編〉 (最強将棋レクチャーブックス (1))
- 作者: 森けい二
- 出版社/メーカー: 浅川書房
- 発売日: 2004/04/21
- メディア: 単行本
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「寄せが見える本<基礎編>」!!
「将棋なんて興味が無い、大嫌いだ!」
という人はともかくとして、
「駒の動かし方くらいなら知っている」
という人にはぜひ、おすすめしたい!
この本は単純に王手、王手の連続で相手玉を詰ますのではない、遠まわしに詰ます「必至」に関する名著である。
やたらと何とかの一つ覚えで「王手!」「王手!」と突撃するのではなく、
じわりと。
ネチネチと。
完全に仕留める。
という技術と心構えが身につく良書だ!
必至とはいわば、ガツガツした刺殺でなく、
優雅で甘美な、毒殺である。
相手が気づいたときには既に、勝負が決まっている。
遅いようで速い、そこが恐ろしい。
さらにこの本は、説明が懇切丁寧でわかりやすい。
「理想の教師」と言っても過言でないほどの名解説である。
将棋好きでない人にまで、買って送りたいほどの名著である。
続いて第二位!
三田村鳶魚の「時代小説評判記」!
「毒舌」を売り物にしているタイプのタレントやコラムニストがいるが、鳶魚先生の毒舌ぶりに比べれば、カレーの王子様と激辛百倍カレーくらいの差がある。
舌から煙が出て、目から火が出るほどの毒舌である。
「堪忍してやってくだせえ」と懇願したくなるほどの批判ぶりである。
ヤクザ映画のクライマックスが延々と続くようなメッタ斬りぶりで、珍しいほど痛快な読み物として推薦したい。
島崎藤村『夜明け前』、吉川英治『宮本武蔵』、邦枝完二『女忠臣蔵』、菊池寛『有馬の猫騒動』、藤森成吉『渡辺崋山』など、昭和前期を代表する時代小説八篇を選び、詳細な時代考証批判を通して、江戸生活の種々相を克明に解明した、鳶魚の定評の考証。また大衆小説の将来への展開も予測する。
いよいよ第一位は!
何と、つい最近、文庫になっていることが判明した「人類が 知っていることすべての短い歴史」だ!
この本はもとの単行本が、とにかく厚い!厚い!厚すぎる!
とても持ち運びはできない本だったので、枕元に置いてチビチビ読んでいたのだが、これから買う人には、絶対に文庫版をお勧めする!
幅広く理系の話題が平易で読みやすい文章で欠かれているので、中学生でも読める!
大人が読んでも十分に面白くて有益だ!
こんな本が小学生時代にあれば……。宿題やテストのためだけに丸暗記した、あの用語や数字が、たっぷりのユーモアとともにいきいきと蘇る。ビッグバンの秘密から、あらゆる物質を形作る原子の成り立ち、地球の誕生、生命の発生、そして人類の登場まで――。科学を退屈から救い出した隠れた名著が待望の文庫化。138億年を1000ページで学ぶ、前代未聞の“宇宙史”、ここに登場。
ちなみに単行本の方の紹介はこちらだ!
- 作者: ビルブライソン,Bill Bryson,楡井浩一
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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宇宙のはじまり、DNA、プレートテクトニクス、10-43秒という時間の長さ。テストのために丸暗記しただけの用語や数字の奥には、驚くべき物語が隠されていた。科学と無縁だったベストセラー作家が一大奮起し、三年かけて多数の専門家に取材、世界の成り立ちの解明に挑む。科学を退屈から救い出した大傑作。
タイトルは「歴史」だが、スケールが大きいので「歴史」というより「科学史」の本なので、そこを間違えなければ誰にでも楽しめる!